沖縄・西表島滞在記(5)
 平成21年7月11日〜


【7月11日〜12日】
  西表島横断道路を大富から軍艦岩まで



10日の夜、急に11,12日休んでいいよと言われ、急遽横断道を行く事にして準備をする。
11日5時20分大富を出て、大富林道へ。明るくなってきた林道を鳥の声を聞きながら歩く。

大富林道で出遭ったいき物

ベンケイガニ/マルバネルリマダラ/セマルハコガメ/セマルハコガメの裏側




コウトウシラン




横断道には入る前に駐在所に入山届けの電話をする。が、届けは直接出さなくてはならない、
とのことで、勤め先の社長に電話して何とかしてもらうようにした。大富口から横断道へ。
第一山小屋跡までは慣れた(?)道だが、今回は荷物が多い。道を覆っているシダが多いが
ナタを振るっている余裕なし。いつもの川で昼食を予定していたが時間が早いので先に進む。
第一山小屋跡を過ぎ、川に出たところで昼食。途中でサンダル履きの外人とすれ違った(1人)。

ツツジ(トウヤマ?)/キノボリトカゲ/川




時々雨が降ってきていたが、雨だけでなく、シダや木の葉に付いたしずくで全身びしょ濡れ
道をシダ類が覆っているので、掻き分けながら進む。又、道を塞ぐようにオオジョロウグモ
の巣がかかっているので、木の棒で取り除きながら。時々履いている長靴の点検。山ヒルが
付いているのだ。手にも時々山ヒルが付いている。道が厳しいので手で岩とかを掴んだ時に
付いたのだろう。長靴の中にズボンを入れていると中が水びたしになるので、ズボンを長靴
の外に一度出して歩いたら、いつの間にかスネに山ヒルが付いていた事があった。イタチキ
までが長く、普段の運動不足がたたってか左、右を相次いでフトモモに痙攣が起こったり、
バテテきて、休むことが多くなり、予定では3時にイタチキ出合いが、5時にやっと着く。
何はともあれ、雨が止んでいる間にテント設置(原則キャンプ禁止地区だが、緊急露営とい
う事で)。イタチキの滝は明朝にして、携帯ガスバーナーでお湯を沸かし、インスタントラ
ーメンと紅茶、中身汁(暖めるだけの)で夕食、川で汚れた服を洗い、干しておき、寝る。

道を覆ったシダ類(1)/道を覆ったシダ類(2)/道を塞いでいたオオジョロウグモの巣




夜中に雨が降り、テントの周りに雨水侵入留めの溝を掘っていなかったのでテントの中に水
が入ってきたりがあったが、ウトウトと寝て12日まだ薄暗い内に起きだし、クラッカーと
カンズメのシーチキン、紅茶で朝食後、カメラと貴重品だけを持ってイタチキの滝へ。川沿
いに歩き、30分、扇形に開けた滝へ。誰も居ないスケールの大きな場所で圧倒される。

テント/イタチキ滝




滝から戻り、テントの片付け、荷物のパック。カンピレーへ。11日も多かったが倒木が道
を塞ぎ、下をくぐったり、跨いだりが体力を奪う。途中で道を見失い、川に出たので、その
内川岸に道が現れるだろうと、深いところは腰まで水に浸かって川を歩く。が、なかなか道
らしき物が見当たらなく、いつまでもなかなか進まない川の中を歩いてもしょうがないと、
川岸の藪に強引に突っ込み、道があるらしき方向に向かい、直ぐに道らしき踏み後に出た。
しばらく歩いてから川を見ると深い淀みになっていた。川を歩いていたら途方にくれていた
かも。12時までに着ければいいかなと思っていたカンピレーに11時半に出た。岩棚を行
くと人が何人かいた。これで安心。カンピレーで濡れた物を干して、昼食、1時間ほど過ご
す。カンピレーから軍艦岩までは舗装道路を歩くような感じ。2時の遊覧船に乗れた。降り
てからコーラを買い、バスが3時半、1時間ほどバス停で待たなければならなかった。

横断道の倒木/横断道に有った花・ツルラン




カンピレー(1)/カンピレー(2)/ポットホール